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21世紀流グローバルサバイバルのススメ

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これから社会人になる学生に伝えたい5つのこと

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これから社会人になる学生の皆さんへ

 

4年間の大学生活もついに終わりを迎えましたね。振り袖やスーツに身をまとい、卒業証書を受け取ったり、大学時代の友と思い出話に花を咲かせながら、「卒業旅行」を楽しんでいる様子をFacebookでよくお見かけします。これから社会人として「何か一旗上げてやりたい!」と意気込む方々や、「マジ働くの嫌だな~」と厭世的になってる方々の表情が目に浮かぶようです(笑)

 

僕が大学を卒業したちょうど一年前、そんな「リア充達」を横目に、一人孤独に自転車で沖縄本土を一周するという挑戦をしていました。本島北部の山の中を走行している時に見た「ヤンバルクイナ」に興奮したことが昨日のことのように思い出されます。

 

さて、社会人1年目を終えようとしている僕が皆さんに伝えたいことを、生意気にも5つにまとめてみました。僕は就職活動で「時代を動かす存在となる」という理念に心から共感して、ミドルクラスのITベンチャー企業に入社し、入社後は数千万円規模のインターネット広告の運用を行っていました。これを前提条件としていますが、できるだけ背景の違う方にも伝わるよう、汎用性の高いメッセージにすることを心がけました。

 

皆さんよりも社会人としては1年経験の多い先輩として、ただのおせっかいかもしれませんが、何か力になれることがあればと思います。(かなり長文になります..)

 

目次

1,自分の弱さを受け入れ、それを克服する強さを持つ

2,素直でいながら、徹底的に自分の頭で考える

3,知的好奇心を持ち、幅広い分野の本を読み、社内外の人と会う

4,顧客志向を養うために、他人への思いやりを持つ

5,「何のために生きているのか?」と自らに問い続け「志」を立てる

6、最後に

 

1,自分の弱さを受け入れ、それを克服する強さを持つ

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                                   参照元

僕は本当に精神的に弱い人間で、自分が「できない」ことに対して、「自分はダメだ」と必要以上に自分を責め続けていました。

仕事において具体的には、以下のような現象が起きていました。

・ケアレスミスの数が異常に多い

・耳で聞いたことを理解するスピードが人より遅い

・納得できないことを行動に移すことができない

・Excelなどで細かい作業をやり続けると、ストレスで胃が痛くなり口内炎ができる

業務において必須の能力であるはずなのに、どれだけ真剣に取り組んでもできない。

そんな自分を責め続け、入社半年くらいは死んだ魚のように海を漂うような生き方をしていました(笑)

 

そこで、「このままではマジで社会不適合者になる...」という強烈な問題意識を持ち、現象を引き起こしている要因を徹底的に分析しました。

その結果、生まれ持った脳の機能障害である「発達障害」(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群であるASD注意欠陥多動性障害と呼ばれるADHDなど)であると精神科医から診断を下され、幼少期から抱えていた「生きづらさ」の問題の多くに合点がいきました。

 

そこから、あらゆる書物を読み、人に会うことで改善の糸口が見つかりました。

そして、号泣しながら上司に自分の障害をカミングアウトしてこれまでの誤解を解き、理解を求めました。その結果、今は自分の得意な事に集中して、周囲に少しづつ貢献ができるようになっているのではと実感しています。自分を受け入れて下さった周囲の方には心から感謝をしています。

 

この一連の過程で学んだこと。それは「自分の弱さを受け入れ、それを克服する強さを持つ」ということでした。

 

社会人1年目では嫌というほど自分の無力さを思い知らされます。

時には辛さに耐えられず、会社を辞めてしまったり、精神疾患になり、ひどい時には自ら命を断ってしまう方もいらっしゃると聞きます。そんなニュースを聞く度に、やるせない気持ちになります。

しかし、自分の弱さと必死で向き合い続けた暁には、必ず良い未来が待っているということを保証します。自分のペースで構いませんので、どうか自分を大切に、無理のない程度に、自分の弱さから背を向けずに向き合って欲しいと切に思います。

 

2,素直でいながら、徹底的に自分の頭で考える

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                                    参照元

「成長するヤツは素直である」

社会人として豊富な経験を積まれる方ほど、皆共通しておっしゃっているお言葉です。

 

僕もこれには同意しますが、一つ前提があります。

それは、「素直さ」と同時に「自分で考え抜く」というマインドがセットにならなければ、飛躍的な成長は望めないということです。

僕の考える「素直である状態」とは、「人の意見に耳を傾け、状況に応じて柔軟に行動を変えることができる心のあり方」です。

 

社会人1年目では、まず上司の方から沢山ご指摘をいただけるかと思います。

その一つ一つに対して納得のいくことと、いかないことがあると思います。

しかし、どんなに「なにくそ!!」と思って、いただいた指摘を否定したくなっても、その背景には社会人経験が自分より長い、相手なりの考えや事情があるのだと思います。そこを理解できるようになると、あらゆることに応用が効く「傾聴力」「論理的思考力」「人を動かす力」などが身についてくると考えています。

なので、例え意見の食い違いがあったとしても、一旦自分の思考を脇に置いておいて下さい。まあ、いずれ自分が正しかったと見返してやりましょう(笑)

 

しかし、相手の意見を尊重する一方で、自分の意見を決して殺さないで下さい。

自分の心の声を無視し続け、他者の世界が絶対だと信じてしまうと、気付けば「何のために生きているのか」が分からなくなってしまい、心が死んでしまいます。

 

繰り返しになりますが、どんな場面においても「人の意見を尊重する」「自分の意見を尊重する」の2つが共存している精神状態の獲得を目指していただきたいと思います。

このマインドを持つことで、人のやり方を理解した上で自分のやり方に応用する「オリジナリティの獲得」も可能になるのではないかと思います。武道や茶道にも通ずる「守破離」のプロセスの獲得と似た点があるかもしれません。

 

3,知的好奇心を持ち、幅広い分野の本を読み、社内外の人と会う

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                                    参照元

一言で言うと、教養を身につけ続けた方が良いということです。

(まだ十分な教養がない自分が言うのも恐れ多いですが...)

 

教養とは文部科学省によると以下のように定義されています。

教養とは、個人が社会とかかわり、経験を積み、体系的な知識や知恵を獲得する過程で身に付ける、ものの見方、考え方、価値観の総体ということができる。

文部科学省HPより

僕の言葉で言い換えると、教養とは「人が幸せな人生を送るために、知っておくべき自分と社会のこと」です。

 

あらゆる知識を身につけると、世の中が多面的に観えるようになります。

そうすると、目の前の仕事が全く違った視点から再定義され、非常に面白くなってきます。

例えば、「このグラフから読み取れる12日~15日の数値の落ち込みの要因は、この前に本で読んだシステム思考の概念であるレバレッジ・ポイントの抽出によってある程度アタリがつけられるな..」みたいな感じで(笑)

 

余談ですが、世の中のことを知れば知る程、知的好奇心が抑えきれなくなった僕が、社会人になってから買った本を集めてみました。ただの自己満足です(笑)

中には人からお借りしたものもあります。

 

オフィスに置いているごく一部の本です。

人に貸している本、家にある本を合計するとを優に150冊は超えます。

オフィスにある本たち。

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家にある本たち。

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あえて自分の仕事に直結しない本も読んでいます。その理由は、自分の興味のある分野の本を大量に読んでいると、指数関数的に知性が上がるからです。ここで言う知性とは、自分で物事を論理的に考え、結論を出す能力のことです。イメージ的には以下の図の通りです。

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                                   筆者作成

また、本を読むのと同じくらい大切なのが、社外のあらゆる年齢層の方に会うということです。幅広い年齢、業界横断的にあらゆる価値観に触れて下さい。自分の会社の常識が相対化され、自社の強みや弱みが見え、解決するためのアクションが起こせるようになってきます。

 

僕はそれに気づき、あらゆる企業の社長や役員クラスの方々、同年代の方々、全く違う業界にいる方やそもそも働いていない方など(笑)、日本人、外国人問わず違った背景を持った方とのコミュニケーションを非常に大切にしてきました。

その結果、多様性を受け入れるマインドが少しづつ身に付き、人間としての器が大きくなってきたのではないかと実感しています。(自分で言うのもあれですが..笑)

 

教養を身につけることは学生時代から非常に意識をしていましたが、社会人になってから、さらにその重要性を理解しました。

「自分を助け、人を助けるために教養を身につける」

その先には、大きな幸福感が待っていると思います。

 

4,顧客志向を養うために、他人への思いやりを持つ

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                                    参照元

ビジネスは、顧客がいないと成立しません。誰かに価値を提供することで、その対価として「金銭」を受け取るのが資本主義社会のルールです。この対価が時代の変化に伴い、「金銭」とは別のものに置き換わったとしても、価値を提供する「相手」ありきで物事が進んでいきます。

 

その「相手」が何を求めているのかを考える「想像力」のことを、僕は「思いやり」という言葉に変換して理解しています。

 

僕はこれが本当にできなくて、毎日かなり苦労しました(笑)

具体的には、相手の質問に対する回答を満たせない「QAズレ」という現象が起きたり、報告連絡相談ができてないと指摘されたりし続けていたのです。(笑)

 

そんな僕を見かねたとある先輩社員から、あるアドバイスをいただきました。

「人の机の上に置いてあるものから、その人の本質を見抜く訓練をしてみたら?」

というものです。

藁にもすがる思いで、現状の打開策を探し続けていた僕は、その日深夜までオフィスに残り、社員全員の机を見て「この人の机の上にはこんな置物が置いてあって、整理整頓されてるから、丁寧な方なんだな」などという仮説を立て続けました(笑)

カミングアウトするとかなり引かれそうな内容ですが。。(笑)

 

この体験が原点となり、対人関係において「相手が何を求めているのか?」ということを考える癖がついてきました。すると、相手の欲しいものが何となく分かるようになり、結果的に「気が利く」という評価をいただけることもありました。

勢いに乗ってきた僕はさらに視点を上げ、この体験が他の物事を理解する際に応用できないかと考え続けました。

その結果、まさに自分が今やっている「マーケティング」という仕事において基本となる「顧客理解」の本質だということに、恥ずかしながらようやく気づくことができました。

最初はほんの些細な「人の机の上に置いてあるものから、その人の本質を想像する」というアクションの積み重ねが、結果的に「顧客志向」という概念を理解するきっかけとなりました。シンプルな言葉で表せば、「思いやり」という概念の本質を少し理解できたのかもしれません。

 

ちなみに、「思いやり」という概念が理解できると「社会人としてのマナー」「当事者意識」「リーダーシップ」といった概念がなんとなく理解できるようになってきました。まだまだ実践できていないことだらけですが(笑)

 

5,「何のために生きているのか?」と自らに問い続け「志」を立てる

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                                    参照元

 これは学生時代から常に自分に対して問いかけている質問です。

こう考えるようになったきっかけとして、学生時代からの付き合いである僕の師匠の影響が大きいです。彼は松下政経塾の1期生として松下幸之助から直接学び、その後多くの政治家や経営者を教育する私塾を開催されています。

僕はその方の「日本、世界の発展に寄与する」という生き方に感銘を受け、東洋思想をベースとした「志」を持った生き方をすることを決意しました。

その方に学んだことの中でも、特に響いた言葉をご紹介します。

志定まれば、気盛んなり 

吉田松陰

志は気の帥なり

孟氏

志を立てよう。本気になって、真剣に志を立てよう。生命をかけるほどの思いで志を立てよう。志を立てれば、事はもはや半ばは達せられたといってよい。

松下幸之助

 「志」とは「心に思い決めた目的や目標」のことです。それを立てる意義は、「社会を良くする」ことと「自分を高める」ということのベクトルが会った瞬間、人は個の能力を超越した物事を成し遂げることができることにあります。

概念的には以下の図のようになります。

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                                   筆者作成

僕はどんな会社でどんな働き方をしていたとしても、こういったベクトルに自分を合わせていけば、周囲も自分も幸福になり、良い社会を創っていけるのではないかと考えています。

たこ焼き屋を例にとると、店長がお客さんに美味しいたこ焼きを届けるために、必死になって自分の腕を上げていく過程こそが「志を持った生き方」であると思います。

一方で「自分の利になる」ことのみを追求し、社会に迷惑を掛けるような思想を持っていた場合は時代の流れの中で淘汰されるとも考えています。

例えば、たこ焼き屋が儲かってきたので、店長が傲慢になって従業員に対して横柄な扱いをして信頼を失う。そして、横柄な扱いを受けた従業員がお客さんに対しても横柄な態度を取るという負の連鎖が起きた結果、いずれそのたこ焼き屋からお客さんが離れていく可能性があります。

このように、もちろん人によってスケールに違いはありますが、「志」を持った個人が増えていくことで、社会がより良い方向に向いていければ、孤独に苦しむ人が減り、幸福になる人が増えていくと考えています。

 

僕の「志」は「21世紀をあるべき方向に導く」というものです。

これは幼少期から感じていだ問題意識に基づき、あらゆる経験を昇華した結果、現時点で言語化できたものです。非常に抽象的ですが(笑)

 

そして、この「あるべき方向」を常に定義し続け、多くの人と手を取り合いながら、 "Think globally, act locally"の発想で、身近にできることがら取り組んでいきたいと考えています。

かなり壮大且つ抽象的な概念ですが、言葉に落として行動すれば必ず事を動かすことができると信じています。

 

このように、「会社員としての社会人」として一歩を踏み出す皆さんにも、「会社員」であるという枠組みを超越した意味での「社会貢献人としての社会人」という発想を持って仕事に取り組んでいけば、より仕事の成果も上がり、周囲を幸せにでき、個人の幸せも手に入るのではないでしょうか。

 

6,最後に

最後まで長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

社会に出ると、色んな年齢層の方から色んなフィードバックをいただきます。

しかし、どんなことを言われようが自分の生き方を決めるのは自分自身です。

 

会社員がどうしても辛くて、自分に向かないと思うなら、ブロガーとして独立したり、バイトして金を貯めて世界を周ったり、ホームレス生活をしながら一旦休むという選択肢も十分ありだと思います(笑)そのような、多様性に富んだ社会の状態こそイノベーションの源泉となると考えます。

そして次の時代を創る上で、「最適な組織のあり方とは何か?」「社会的インパクトのある事業とは何か?」といったことを、事業開発や組織設計の観点から考え、行動していきたいと考えています。

 

いつしか、この文章を呼んで下さっている方と、お仕事ができることを大変楽しみにしています。そして、皆さんがいきいきと社会人生活を送れるよう、1年だけ上の先輩社会人として陰ながら祈っています。

 

最後に僕の大好きなガンジーの言葉と共に、締めさせていただきます。

見たいと思う世界の変化にあなた自身がなりなさい
マハトマ・ガンジー

 

 

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PS:辛くてどうしようもないときはgayan1130@gmail.comまでご連絡下さい。

何かお力になれることがあるかもしれません。